最新映画見てきました!

最新映画を中心に感想を書いていきます。評価は★の数で!自分が満足しそうな映画を中心に見て、その中での相対的な評価ですので、基本的に★★★以上はおススメです!

2022-01-01から1年間の記事一覧

ケイコ 目を澄ませて 評価・感想・レビュー ★★★★★

なるほどボクシングは音のスポーツだ。リズムが問われ、タイミングで勝負が決まる。動体視力の猛者が集うスポーツであることを考えれば、耳が聞こえないことのメリットは、ほとんどないだろう。ならば何故ケイコはボクシングに?原作を読んでみたい所だが、…

あちらにいる鬼 評価 感想 レビュー ★★★★★

あちら側の純愛と、こちら側の純愛は、こんなにも違う形になるのか!というのが、一番正しい感想な気がしますが、私がそれ以上に印象的だったのは、この時代の「筋の通し方」でした。 高度成長期からの転折を迎えつつある時代の日本。文化的であろうとし、あ…

もっと超越した所へ。 評価・感想・レビュー ★★★★

男の愚かしさ、女性の繊細さ、聡明さ、、という展開かと思いきや、 女性の逞しさ、女性の現実性、そして女性の愚かしさ。 結局、今日も米を食べ、人生で求めるものは祭りでしかない。その中で、踊った者が勝ちってか。 面白かった。

マイ・ブロークン・マリコ 評価・感想・レビュー ★★★

女性目線を貫いたロードムービーの新たな形、と言いたいです。疾走感には『テルマ&ルイーズ』の影響を感じるような気もしますが、勘違いだったらごめんなさい笑。 原作を読んだことないのですが、1998年〜2008年ぐらいの時代感なんですかね? 永野芽郁さん…

1950 鋼の第七中隊 評価・感想・レビュー

製作費270億円超。壮大なる駄作にしてプロパガンダ。実写の戦闘シーンにもCGにも恐ろしくお金がかかっていそうですが、CGはアニメ扱いで、見るべきストーリーもない。制作目的は全く何も考えずに見られるプロパガンダを作ることかと。

トップガン マーヴェリック 評価・感想・レビュー ★★★★★★

2時間11分の極上の映画体験。素晴らしい作品というより、素晴らしい「映画体験」と言いたくなる映画なのですが、では「映画体験」とは、どういう意味なのか? 文化庁のHPによると「非日常空間の中である映画館等の暗やみの中で自己の存在を消し、集中して…

ベイビー・ブローカー 評価・感想・レビュー ★★★★★

是枝監督が撮り続ける家族シリーズの新たな一章。海街diaryが、家族と姉妹。そして父になるが、家族と血縁。万引き家族が、家族と貧困(経済)にフォーカスした作品だとすれば、この作品は、家族と出生、が焦点でしょうか。言い換えると、家族になるべきでは…

この子は邪悪 評価・感想・レビュー ★★

すみません。 エンディングに向けてストーリーは加速していくのですが、収斂したのか?拡散したのか?あまり好きなジャンルではないからか、判然とせず。。 こういうジャンルとしては、出来は良いのか??いや、それとも全然ジャンルとかの問題ではないのか…

生きててよかった 評価 感想 レビュー ★★★★★

突き抜けてる映画!チラシはアクション映画を謳っているけど、私は鑑賞後に村田沙耶香さんの『コンビニ人間』の読後感をまず思い出しました。そうとしか生きられない、その人の価値観というか、その人が生きていける狭くて深い沼のような世界についてです。…

戦争と女の顔 評価 感想 レビュー ★★★★★

戦争の背景をあまり理解せずに見た結果、印象としては2人の女性の倒錯した愛情と、子供という存在を巡る物語。置いていかれそうだと感じる序盤だが、ぎりぎりついていける。シーンの展開と結末は尽く想定外で不安にさせるが、それが倒錯を際立たせる。意外…

PLAN 75 評価 感想 レビュー ★★★★

好きとは言いたくないけれど、評価してしまう、という日本映画の典型です。 まず暗いです。老人を描く映画は世界中にあるけれど、ダントツに暗い方かと。 世界では多分、元気な老人の映画の方が評価されるし、実際おもしろいし。 尊厳死を扱った映画も世界に…

君が落とした青空 評価 感想 レビュー ★★★

二度あることは三度ある、を越えて来る所が新鮮でした。一方でどのように行動を変えても、その瞬間がほぼ固定化されて起きるので、シナリオ的にやや残念でした。小説はより精巧なのでしょうか。

カモン カモン 評価 感想 レビュー ★★★★★

ドライブ・マイ・カーを見た後の感じと近いのですが、言葉を見せる為の映画。言葉を際立たせる為の映像。私はこれまで、セリフではなく、主人公らのアクション、行動で“語る“のが、映画や脚本の醍醐味かと考えてきましたが、最近では本作のように、言葉を見…

アンネ・フランクと旅する日記 評価 感想 レビュー ★★★★

懐かしいようで今っぽくもある、透明感ある描写が、アンネの日記の世界に連れて行ってくれました。声や音楽も引き込まれるものでした。アンネの名前は街のあちこちに残されているけど、アンネの日記が問いかけた本質は今、忘れ去られてしまったのではないか…