最新映画見てきました!

最新映画を中心に感想を書いていきます。評価は★の数で!自分が満足しそうな映画を中心に見て、その中での相対的な評価ですので、基本的に★★★以上はおススメです!

【レンタル】桐島、部活やめるってよ 評価 感想 レビュー ★★★

 

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『何者』が思いの外、よかったので、

実はまだ見てなかった、朝井リョウ原作の本作を

早速レンタル。

瑞々しい言葉のやりとりから滲み出る

独特の緊張感は、監督が違えど『何者』と共通。

何気ない会話の間に、実は起こっている

それぞれの感情の起伏を捉え、

ドラマにまで引き上げて表現するのが、

朝井小説の真骨頂なのだろう。

 

その意味では『何者』で登場する、

人を分析するのが得意な脚本家の拓人は、

朝井さんの分身であり、

ツイッターのエピソードは、

原体験そのものなのではないか…

なんて言いながら、まだ著作にあたれてません笑。

 

若くして作家になったから、

若い人の言葉の種が豊富で、映像化しやすい。

余計な言い回しが無いから、役者も乗っかりやすい。

結果、あっという間にストーリーに引き込まれる。

「進路」という言葉が重みを増す高校2年。

これまで夢中になってやってきたことの

自分の実力が、ある程度見えてしまっている。

それでも、自分を信じ、

無我夢中でやり切って、敗れた方が、

実は、次には進みやすい。

でも、できる子ほど、敗れる前に、

自分で自分の判断を下そうとするから、

しんどくなる。

あの頃は、あの頃なりに

真剣に悩んでいたことが生々しく蘇ってくる。

 

同じ日を異なる目線で見せる手法が成功しているが、

そんなに簡単な作業ではなかったと思う。

 

松岡茉優さんは…ほんとに若くして職人!

東出昌大さんの役柄は、セリフが非常に少ないが、

表情だけで映画のテーマを紡ぎ出している。

やはり、顔のパーツが大きい役者さんは、

得だと思ってしまった!