最新映画見てきました!

最新映画を中心に感想を書いていきます。評価は★の数で!自分が満足しそうな映画を中心に見て、その中での相対的な評価ですので、基本的に★★★以上はおススメです!

将軍様、あなたのために映画を撮ります 評価 レビュー 感想★★★★

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夕方から、ふと時間が空いたので、

0時から見た『ハドソン川の奇跡』に続き、

W初日鑑賞達成!

映画史専門家のトークショーもありました。

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近くの席に、オモニ風の人が座っていたり、

いつものユーロスペースとは少し違う雰囲気。

作品は北朝鮮をめぐる史料として一級のもので

映画としても一級品でした。

 

まず驚くべきは拉致された人物と、

拉致した人物!が語っている拉致の真相。

拉致された女優、崔さんと、申監督は、

ターゲットとして狙われ、

私生活で生じた隙をつかれて拉致されました。

二人の辿った人生は映画のシナリオとしても

あり得ないほど数奇なもの。

二人は生還するために、

環境に適応し、

北朝鮮映画に貢献し、

金正日と“友情”を結ぶのです。

その時の二人の思いや葛藤…

それを本人が率直に語っているのです。

 

そして、心に深く刻まれるのが、

現代の文化において、

映画が如何に重要であるか、ということ。

よく知られる話ではあるものの、

金正日が、如何に映画にこだわっていたか。

それを本人の肉声で聞くことができるのです。 

 

見終えた後には、この映画が

二人が北朝鮮から脱出して 30年経った今、

上映されていることの恐ろしさを感じました。

きっとこの映画でさえも、

許可された情報だけで構成されていて、

全てを明かしているわけではないはず。

我々には見ているようで、

決して知り得ない闇がある、そう思いました。

だとすると…今、上映をすることにもまた、

別の意図が隠されているかも⁉︎