8年越しの日本公開!
舞台挨拶ありとのことで、
初日初回を観てきました!
瑞々しくて、どこか懐かしい、
どこまでも優しい映画でした。
最初はストーリー進行が独特で、
違和感もあったのですが、
見進めていく内に、ストーリーと意識が
ビタッと合致。
すると、その世界観に引き込まれ、
すっかり浸り始めた時に幕が下りた感じでした。
↓ 舞台挨拶で話す歌手のアディバ先生
懐かしさの所以はどこにあるのか。
舞台挨拶の時にチャンスがあったので、
ヤスミン監督が影響を受けた監督は誰か、
聞いてみました。
アディバさんは「知らない」とのこと
でしたが、司会の方が、
ヤスミン監督が好きな映画は、『街の灯』。
好きな監督は・・・
ウォン・カーウァイさん、
ときたので、すごく納得。
正にそれらの監督が持つ特徴が
ところどころで感じられました。
なんとなくジグザグ道が出てくるけど、
デートの描き方はすごくおしゃれ。
各家庭の描き方が、すごく優しかったり、
親に威厳があってシリアスだったり。
また、あるあるという細かい笑いを
随所に織り交ぜていたりと、
アジアの巨匠たちの感性が、ゆるーく、
適度にミックスされている感じ。
他民族国家のマレーシアならではです。
それが瑞々しくて、懐かしい、
あの感じの正体かと、凄く納得しました。
↑ 舞台挨拶後も映画館外で客と話すアディバ先生
アディバ先生は、劇中、
マツコ・デラックスのような存在感。
拍手を促すしぐさがツボでした!
しかし、映画×音楽の力は素晴らしい。
ギターソロと二胡のセッションはもちろんですが、
歌えなくなる彼女と、喋りすぎた?彼の
シーンは映画好きなら思わず唸る
傑出したシーンかと思いました。
映画と音楽に乾杯であります。