読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

最新映画見てきました!

最新映画を中心に感想を書いていきます。評価は★の数で!自分が満足しそうな映画を中心に見て、その中での相対的な評価ですので、基本的に★★★以上はおススメです!

わたしは、ダニエル・ブレイク 評価 感想 レビュー ★★★★★

f:id:gyaro311:20170320093511j:image

巨匠が真正面から描いた今そこにある危機

一昔?ふた昔?前なら

テレビ番組のドキュメンタリーとか

ニュース番組の特集でみるべきテーマだが、

今ではすっかり目にしなくなったテーマだ。

ニュースとしても売れるテーマでは

なくなってしまったのだ。

それをテレビの商業主義のせい…とするのは

短絡的過ぎるだろう。

見る人が少ないから、徐々にやらなくなるのだ。

 

この映画で、ダニエル・ブレイクと

その周囲の人々は皆、

素晴らしい互助の精神を発揮している。

実はそれこそが今の現実社会には

無いものなのではないか。

個人一人ひとりの考え方の集合が、

やはり政策に反映されているのではないか。

 

ダニエル・ブレイクが失意の末に描いた落書き。

あれこそ政治活動だ。

おかしい!と思う人が声を挙げ、連合できれば、

政治も、その声を無視できなくなるはず。

でも、誰も闘っていない。

無関心だ。

その現実を見兼ねて、

巨匠ケン・ローチは引退宣言を撤回し、

この作品を描いたのでは。

 

映画は全く商業的ではない。

事実、試写会のように広告なしの上映だ。

既に名声を獲得した巨匠が、

巨匠にしかできないやり方で

真正面から訴えた危機。

そこには、一流の芸術のみが持ち得る

深さと、切れ味があった。