心が震えました。
人の居場所をつくれるのは、人だけ。
他人と、自分でつくるもの。
だから、人の居場所を奪うのも、人だけ…
空襲警報か鳴り止まない中でも
慎ましく生きている人の暮らしを知っていたら、
上空から爆弾を浴びせることができるだろうか。
焼け野原となってしまった町を見ていたら、
ラジオの向こうから、頑張ってください、と
呼びかけることができるだろうか。
居場所を奪う側の人たちの顔は、常に見えません。
最愛の人を次々に亡くしてしまった人は、
どこに行けば、生き続けることができるのか。
それでもこの映画は、
人の想像力の可能性を信じています。
悲惨な状況の人に、
なぜ周りの人は皆「よかったね」と言うのか?
人にはきっと
この世界の片隅にいる人のことを想像し、
関心を寄せる力があると。
そして他者に関心を寄せることこそ、
人の創造性なのだと、
静かに主張しています。
もう一回、観に行きたいです。
今度は小学生の娘を連れて。