最新映画見てきました!

最新映画を中心に感想を書いていきます。評価は★の数で!自分が満足しそうな映画を中心に見て、その中での相対的な評価ですので、基本的に★★★以上はおススメです!

悪は存在しない 評価 感想 レビュー ★★★★

狐につままれた、という言葉を久しぶりに思い出しました。 思えばなるほどです。 必要最低限の会話。 自然を熟知する、ここに美味しい水がある・・ 食べられる植物と、触るな危険の植物。 鹿は臆病であり、普通なら人を避ける。 では問題ない!人からすれば…

システム・クラッシャー 評価 感想 レビュー ★★★★★★★

トリック映画とかでは全くないのですが、映画が終わったその瞬間から、私の中で全てが鮮やかにひっくり返っていきました。ああ、そうだったのかと。自分が本当に何も分かっていなかったことに気付かされました。外側から見た絶望的な状況は、内側で諦めない…

僕が宇宙に行った理由 評価 感想 レビュー ★★★★★★

見始めた瞬間から、ストーリーに引き込まれ、常にワクワクし、ドキドキし、息苦しさも感じながら、宇宙を目指す追体験。「僕」こと前澤さんには、夢を真っ直ぐに追う力はあるが、それを周りが受け止めやすい言葉に翻訳して説明することを嫌う。前澤さんは常…

PERFECT DAYS 評価 感想 レビュー ★★★★★★

役所広司さん✖️WIM WENDERSの凄み。 フィクションをドキュメントが追いかける。 役所さんの演技は生っぽいけど作られている。 作り物というのではなく、形成されていくというか、計算されているというか、構想の元に、素の所作、表情、声がある。 ドキュメン…

ある閉ざされた雪の山荘で 評価 感想 レビュー ★★★★

個性的な役者さんたちの演技が テンポよく展開され、 すぐにシーンの中に引き込まれます。 シナリオも重層的で 最後まで楽しめる作品でした。 しかし、これだけ監視カメラの映像を 見ていく映画、他にあったかな…笑 でも、劇場で見たい映画だと思いました。 …

火の鳥 エデンの花 評価 感想 レビュー ★★★★★

子供の頃に貪り読んで、この物語は絶対古くならないだろうなーと思った火の鳥。いい加減、諦観を知りなさいと言われる年代のおじさんになってから観ても、やっぱり古びてない。むしろ前衛的にすら感じる。人間性とは何かを抉り出すストーリーが、いつの時代…

キリング・オブ・ケネス・チェンバレン 評価 感想 レビュー ★★★★★

劇中で何度も繰り返されるセリフ。あなたが選んだことだ。違う。それは抑圧者のセリフ。NYで何度もBlack Lives Matter のデモを見た。I can’t breathe.数時間の不条理を描いた時のアメリカ映画の迫力。

さよなら ほやマン 評価 感想 レビュー ★★★

変わらないためには変わらないといけない。 でも変えるべき部分と変えてはいけない部分を明確に切り分けられるほど 人は簡単ではない。。 被災者の気持ちについて考えさせられる映画でした。 そして、今となっては母なる海の浄化について、より考えさせられ…

君たちはどう生きるか 評価 感想 レビュー ★★★★★

ジブリの、宮崎駿さんの凄い所はもはや、そのいろいろな象徴的なシーンの展開を、こちらが頭の中で繋ぎ合わせることができるほど、経験が蓄積されていること。 最後に作りたかったものとして納得感ある。 後は、吉野源三郎さんの本を読んでいないので、読ん…

THE FIRST SLAM DUNK 評価 感想 レビュー ★★★★★★

評価はあくまでファンとして。アニメでは再現不可能と思っていた山王戦を完全再現。号泣でした。充分完璧ですが個人的にいくつか、、笑●宮城から三井へのノールックパスは見ないで見る宮城の目の寄り欲しかった。●断固たる決意、断固桜木、の台詞回しは欲し…

ケイコ 目を澄ませて 評価・感想・レビュー ★★★★★

なるほどボクシングは音のスポーツだ。リズムが問われ、タイミングで勝負が決まる。動体視力の猛者が集うスポーツであることを考えれば、耳が聞こえないことのメリットは、ほとんどないだろう。ならば何故ケイコはボクシングに?原作を読んでみたい所だが、…

あちらにいる鬼 評価 感想 レビュー ★★★★★

あちら側の純愛と、こちら側の純愛は、こんなにも違う形になるのか!というのが、一番正しい感想な気がしますが、私がそれ以上に印象的だったのは、この時代の「筋の通し方」でした。 高度成長期からの転折を迎えつつある時代の日本。文化的であろうとし、あ…

もっと超越した所へ。 評価・感想・レビュー ★★★★

男の愚かしさ、女性の繊細さ、聡明さ、、という展開かと思いきや、 女性の逞しさ、女性の現実性、そして女性の愚かしさ。 結局、今日も米を食べ、人生で求めるものは祭りでしかない。その中で、踊った者が勝ちってか。 面白かった。

マイ・ブロークン・マリコ 評価・感想・レビュー ★★★

女性目線を貫いたロードムービーの新たな形、と言いたいです。疾走感には『テルマ&ルイーズ』の影響を感じるような気もしますが、勘違いだったらごめんなさい笑。 原作を読んだことないのですが、1998年〜2008年ぐらいの時代感なんですかね? 永野芽郁さん…

1950 鋼の第七中隊 評価・感想・レビュー

製作費270億円超。壮大なる駄作にしてプロパガンダ。実写の戦闘シーンにもCGにも恐ろしくお金がかかっていそうですが、CGはアニメ扱いで、見るべきストーリーもない。制作目的は全く何も考えずに見られるプロパガンダを作ることかと。

トップガン マーヴェリック 評価・感想・レビュー ★★★★★★

2時間11分の極上の映画体験。素晴らしい作品というより、素晴らしい「映画体験」と言いたくなる映画なのですが、では「映画体験」とは、どういう意味なのか? 文化庁のHPによると「非日常空間の中である映画館等の暗やみの中で自己の存在を消し、集中して…

ベイビー・ブローカー 評価・感想・レビュー ★★★★★

是枝監督が撮り続ける家族シリーズの新たな一章。海街diaryが、家族と姉妹。そして父になるが、家族と血縁。万引き家族が、家族と貧困(経済)にフォーカスした作品だとすれば、この作品は、家族と出生、が焦点でしょうか。言い換えると、家族になるべきでは…

この子は邪悪 評価・感想・レビュー ★★

すみません。 エンディングに向けてストーリーは加速していくのですが、収斂したのか?拡散したのか?あまり好きなジャンルではないからか、判然とせず。。 こういうジャンルとしては、出来は良いのか??いや、それとも全然ジャンルとかの問題ではないのか…

生きててよかった 評価 感想 レビュー ★★★★★

突き抜けてる映画!チラシはアクション映画を謳っているけど、私は鑑賞後に村田沙耶香さんの『コンビニ人間』の読後感をまず思い出しました。そうとしか生きられない、その人の価値観というか、その人が生きていける狭くて深い沼のような世界についてです。…

戦争と女の顔 評価 感想 レビュー ★★★★★

戦争の背景をあまり理解せずに見た結果、印象としては2人の女性の倒錯した愛情と、子供という存在を巡る物語。置いていかれそうだと感じる序盤だが、ぎりぎりついていける。シーンの展開と結末は尽く想定外で不安にさせるが、それが倒錯を際立たせる。意外…

PLAN 75 評価 感想 レビュー ★★★★

好きとは言いたくないけれど、評価してしまう、という日本映画の典型です。 まず暗いです。老人を描く映画は世界中にあるけれど、ダントツに暗い方かと。 世界では多分、元気な老人の映画の方が評価されるし、実際おもしろいし。 尊厳死を扱った映画も世界に…

君が落とした青空 評価 感想 レビュー ★★★

二度あることは三度ある、を越えて来る所が新鮮でした。一方でどのように行動を変えても、その瞬間がほぼ固定化されて起きるので、シナリオ的にやや残念でした。小説はより精巧なのでしょうか。

カモン カモン 評価 感想 レビュー ★★★★★

ドライブ・マイ・カーを見た後の感じと近いのですが、言葉を見せる為の映画。言葉を際立たせる為の映像。私はこれまで、セリフではなく、主人公らのアクション、行動で“語る“のが、映画や脚本の醍醐味かと考えてきましたが、最近では本作のように、言葉を見…

アンネ・フランクと旅する日記 評価 感想 レビュー ★★★★

懐かしいようで今っぽくもある、透明感ある描写が、アンネの日記の世界に連れて行ってくれました。声や音楽も引き込まれるものでした。アンネの名前は街のあちこちに残されているけど、アンネの日記が問いかけた本質は今、忘れ去られてしまったのではないか…

Joker ★★★★★

人に受け入れられない恐怖で笑い、それでも生きるために全力で走り、束の間の光を謳歌するために踊る、That’s life.

blank13 評価 感想 レビュー ★★★★

ニューヨークの日本映画祭で鑑賞。 前半は割と好きな感じだったのですが、 後半のお葬式は、かなり佐藤二朗さんの お馴染みの回し頼みだなー、 なんて思ってました。 その後、齋藤工監督に 直接お話しを伺う機会があり、 佐藤二朗さんの良くある感じについて…

万引き家族 評価 感想 レビュー ★★★★★

ニューヨークの映画祭でやっと鑑賞。 所々で大きな笑いが起き、拍手も。 日本の観客より演出に対してダイレクトに 反応している印象。 リリーフランキーさんはもちろん、 樹木希林さん、松岡茉優さん、 安藤さくらさん、 そして二人の子役の存在感と演技が、…

三度目の殺人 評価 感想 レビュー ★★★★★

誰を裁くのかは、誰が決めるのか? この映画の最大のテーマであり、 その答えは、怖いものだ。 考えれば考えるほど人ごとではなく、怖いものだ。 人には本当に、人を裁く資格を持ち得るのだろうか? 役所広司さんは「器」のような役者さんだ。 自らを滅する…

ダンケルク 評価 感想 レビュー ★★★★★

映像の世界に携わる者であれば 感服せざるを得ない作品。 一度、その世界に入ってしまえば もう途中で逃げ出すことは出来ない。 ストーリーの登場人物と共に、 窮地から逃げ切るしかないのだ。 セリフによる状況説明はほぼ無い。 セリフ自体、ほとんど無い。…

スラムドッグ💲ミリオネア 評価 感想 レビュー ★★★★★★

世界最大の民主主義国家、インドはどこへ向かうのか?ちょっとインドについて勉強中でまだ見てなかった名作を手に取りましたが、インド社会の現状が、よく映し出されていたものと思います。 兄弟を主役とし、明暗を分割することで、単なる夢物語に留まらない…